FXの勉強をしていると、「店頭FX」という言葉を見かけます。私は長いことFXをやっていますが、ある日ふと不思議なことに気付きました。店頭FXを提供している会社に、あまり店頭がないのです。
DMM FX
みんなのFX
LIGHT FX
外為どっとコム
GMOクリック証券
どれもインターネット経由で利用します。実際に店舗へ行って取引したことがある人は少ないでしょう。店頭FXという名前なのに、店頭が見当たりません。
むしろ店舗があるのは別の会社
逆に私が「店頭」という言葉から連想するのは、昔ながらの証券会社です。街中に支店があり、窓口があり、担当者がいる。こちらの方が「店頭」という言葉のイメージに近い気がします。
ところが実際には、株式や取引所取引のイメージが強かったりします。
名前から受ける印象と現実が少し逆転しているのです。
店頭FXの「店頭」は昔の言葉
店頭FXは英語で OTC(Over The Counter)と呼ばれます。直訳すると、「カウンター越し」という意味です。
取引所を通さず、金融機関と顧客が直接取引する形です。そのため「店頭取引」と呼ばれるようになりました。つまり、店頭FXの店頭は現在の話ではありません。昔の取引方法の名残です。
インターネット化しても名前は残った
その後、取引の多くはインターネットへ移行しました。今ではスマートフォンから数秒で注文できます。しかし名称は変わりませんでした。
その結果、店頭FXなのに店頭がない。という少し面白い状況が生まれています。
名前は昔のまま残ることがある
こういうことは金融の世界では珍しくありません。言葉が生まれた当時は正しかった。しかし時代が変わっても名前だけは残る。店頭FXもその一例でしょう。
私は「店頭FX」という言葉を見るたびに、「どこの店頭なんだろう」と思ってしまいます。
そして調べてみると、実際の店頭ではなく、100年以上前の金融用語の名残だったりします。
FXをやっているとチャートや手法の話ばかりになりがちですが、こうした言葉の由来を調べてみるのも意外と面白いものです。