株やFXのチャートを見ていると、当たり前のように使われている言葉があります。「ローソク足のヒゲ」です。
上ヒゲ、下ヒゲ。
ずっと普通に使われている言葉ですが、あるとき、ふと思いました。いや、あれはヒゲじゃなくて、芯でしょう。ローソクにヒゲが生えているというのも、よく考えれば変な話です。ローソク足の実体は、始値と終値を表しています。そして、その上下に伸びている線は、高値と安値までの値動きを示しています。
つまり、実体から伸びている線は、ローソク足の価格の範囲を示す重要な部分です。それなのに、なぜ「ヒゲ」なのでしょうか。もちろん、ローソクの形をイメージすれば、上下に伸びた部分をヒゲに見立てたのでしょう。そう考えれば、言葉の由来は理解できます。
しかし、実際のローソクを考えるなら、芯のほうが自然ではないでしょうか。ローソクには芯があります。火を灯すための芯です。チャートのローソク足にも、実体から上下に伸びる線があります。
だったら、あれは「芯」と呼ぶほうがしっくりきます。
上ヒゲ、下ヒゲではなく、上芯、下芯です。
……いや、実際にそう呼び始めたら、トレーダー仲間から「何を言っているんだ」と突っ込まれそうですね。
もちろん、相場の世界では「ヒゲ」という呼び方が定着しています。今さら用語を変えようという話ではありません。
ただ、当たり前に使っている言葉でも、改めて考えると不思議なことがあると思いました。