地方交付税は、 “都市と地方の格差をならす制度”と説明されていました。 けれど、その言葉を聞いた瞬間、 都市と地方の境界がどこにあるのか、 自分がどちら側に立っているのか、 静かに輪郭が曖昧になっていきました。
制度としては正しいはずなのに、 その正しさが自分の生活のどこにつながっているのか、 うまく見つけられない。 支えている側なのか、 支えられている側なのか、 その位置を確かめようとすると、 足元の地図が薄れていくような感覚がありました。
地方交付税があることで、 どこかの暮らしが守られていることは分かります。 ただ、その「どこか」に 自分が含まれているのかどうか、 今日はうまく語れませんでした。 制度の価値は確かに存在していて、 その価値が社会を支えていることも理解しているのに、 自分の感覚とは少し距離がある。
その距離が、 今日の観察として静かに残りました。 制度の硬さと、 自分の生活の温度が 重なりきらないまま、 ただ並んでいるだけの日。