ニュースを見ていたら、 「政府の対応が遅い」「国民を守っていない」──そんな言葉が並んでいました。 SNSでも、怒りや不信の投稿が流れてきて、 その中に「政府は悪者だ」という空気が漂っていました。
もちろん、制度には限界があるし、 すべての人を満足させることは難しいと思います。 でも、その“難しさ”よりも先に、 「誰かが悪い」という構図が立ち上がってしまう瞬間があって── そのとき、自分の構えが少しだけ揺れました。
政府は、制度をつくる側。 でもその制度が、誰かの不安や怒りを生むとき、 「つくる側」が「責められる側」に変わってしまう。 その変化の速さに、少しだけ置いてかれた気がしました。
悪者って、誰かを守るために生まれる言葉だと思います。 でも今日は、その言葉が誰かを守るより先に、 誰かを切り離すために使われていた気がして── その温度に、自分の体温が乗ってこなかった日でした。
制度は正しいかもしれない。 でも、その正しさが届かない場所で、 “悪者”という記号が立ち上がる。 そんな記録です。
