非現実的な話に聞こえます
相場には「トラップを仕掛ける」という言い方があります。 誰かが意図的に動かして、 他の参加者を誘い込むようなイメージです。
けれど、実際のチャートを見ていると、 その言葉はどこか現実離れしているように感じます。
相場はひとりの意思で動くものではなく、 多くの注文が重なり合って、 結果として“そう見える形”が生まれているだけです。 上に振ってから下げる動きも、 下に落としてから上げる動きも、 誰かが仕掛けたというより、 ただ流れの中で起きた一つの変化にすぎません。
「トラップ」という言葉を使うと、 相場が意図的に自分を狙ってきたように感じてしまいます。 でも、実際には、 自分のポジションの存在など、 相場は何も知らない。
トラップを仕掛けるだけで勝てる、 そんな単純な世界ではありません。 もし本当にそうなら、 相場はもっと分かりやすく、 もっと簡単になっているはずです。
相場は複雑で、 思惑が重なり合い、 偶然と必然が混ざり合って動いています。 その中で「トラップ」という言葉だけを取り出すと、 どうしても非現実的に聞こえてしまいます。
今日はその小さな違和感を ひとつの観察として置いておきます。