アナフィラキシーという言葉には、 ただの医学用語ではなく、 “身体の防御が逆方向に働いてしまう瞬間” という静かな緊張が宿っています。
語源はギリシャ語の ana(逆に) と phylaxis(防御)。
本来は守るための仕組みが、 その場だけうまく働かず、 “守ろうとして、守りすぎてしまう” という意味が込められています。
身体はいつも外の世界と対話しているけれど、 その対話が一瞬だけ乱れたとき、 防御のスイッチが強く入りすぎてしまうこと。
アナフィラキシーとは、 身体の誤解から始まる小さな嵐であり、 その語源の中にも、 防御が反転するという静かな物語 がそっと刻まれています。