「迷子になった犬を探しています」 そんな投稿が、掲示板に毎日届いています。 首輪の色、毛の模様、性格の特徴── それぞれの犬に、それぞれの“物語”があることを感じます。
花火の音に驚いて逃げ出した犬。 リードのすき間から抜けてしまった犬。 人見知りで、声をかけると逃げてしまう犬。
迷子になった理由はさまざまでも、 その犬を探す人の気持ちは、どれも切実です。
「見かけた方、保護された方、どうかご連絡ください」 その言葉の裏には、 “帰ってきてほしい”という願いと、 “無事でいてほしい”という祈りが込められているように見えました。
迷子犬という言葉に立ち止まるとき、 それは「犬を探すこと」だけでなく、 「誰かを待つ気持ち」に触れることでもあるのかもしれません。
今日、迷子犬の掲示板を見たとき、 それは“名前のある誰か”を探す声が、 静かに世界に響いているように感じました。